gomami15sai’s diary

記録及び雑記

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎を見ろ

タイトルの通りです。2023年公開アニメ映画最強作品です。私の好きなところを紹介していきます。同じ癖の人はいるはず。

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血と涙に溢れた作品なのがキービジュアルからも分かると思います。

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(画像はキャラクターデザインの方のXより)

まず、主人公が二人です。右のスーツが血液銀行に勤める兵隊上がりのリーマン水木(発音は水着と一緒)。左が鬼太郎の父、のちの目玉おやじ。そう、バディものです。人の業は水木が、妖怪の怨念は父が解決する、といえばわかりやすいかも。私はバディものが大好物なんだ。

 

作品の雰囲気としては横溝正志作品に近いかもしれません。どこか陰鬱として薄暗くて、でも目に見える風景は美しい…そんなチグハグさが魅力。世間とは隔絶された村で起こる、遺産相続にまつわる事件の真相を追うというストーリーですね。

この遺産相続のメインとなるある一族がいるのですが…弱者から搾取する、自分達だけが国を救えるのだと思い込んでいるクズ集団ですね。昭和中期の村社会ということもあり女子供の人権は軽んじられています。一人の少女に救いがないのは要注意。

 

鬼太郎誕生というタイトルですが正確には「目玉おやじが目玉だけになるまでの話」ですね。原作1話のミイラ男になるまでの話です。鬼太郎誕生はエンドロール以降のちょこっとしか関係ない、かも。

 

私がこの作品で脳破壊されたポイントは誰も幸せにならない、ほぼ全てが破壊されたような世界でもほんの一握りの希望が産まれるというところでしょうか。私は赤ちゃんは未来や希望の象徴だと考えています。自分だけでは生きていけない、支えがなくては大きくなれない…そんな存在が立派に独り立ちをして生きていける。それは親や周りの人達からの愛を受けた証拠でしょう。

さらに言えば、鬼太郎という名前。名前というのはそのものの存在を確立する、存在証明そのもの。そしてその名前をつけてくれる、呼んでくれるひとがいる。それも明確な愛の象徴ではないでしょうか。産まれた経緯はなんであれ、鬼太郎は愛の結晶なのです。

そんな今も愛されるゲゲゲの鬼太郎という作品の、改めて鬼太郎そのものにフォーカスを当てたような作品です。

正直、鬼太郎はあまり詳しくなく、Xで評判いいから観てみようかな、がキッカケでした。そもそも鬼太郎の映画あるというのも公開後に知りました。公開3日ぐらいで観たんですが鑑賞後、頭が回らない程度には情緒がめちゃくちゃです。劇場内もため息ばかりでしたね。その後特典を観て気が狂った。(詳しくは検索してね)もう4回観てます、まだパンフレットありません。必死に原作漫画と墓場鬼太郎のアニメと6期観てます。周囲の人にもおすすめしてますがそもそもCM等がないので知名度がない。劇場自体も回数は少ない。これを見てるお前も観ろ。たぶん円盤も買うし公開終了で頭がおかしくなってるかもしれません。5月ぐらいにサブスクで追加されませんかね?

 

 

 

ここまでみたら、お前も観ろ!!!!水木しげる先生にありがとうを言え!!!!